専用サーバ vs VPS

Virtual Private Server(VPS) は、基本的な使い方やスペックは専用サーバと変わらず値段が数分の1から 1/10 程度と非常に魅力的だ。とはいえ、相応の違いがあるから、値段が安いわけで、その違いが許容できるかどうかが問題だ。

以前、某 VPS を使ったときの経験では、導入直後は非常に快適で値段の割に性能も高く感心したのだが、それはベストエフォートの顧客が付く前の状況での感想であり、後に性能低下に悩まされることとなった。

実際の VPS のシステム構成を考えれば、大規模な物理サーバの資源を効率よく切り売りするものだ。サーバの絶対性能は大きな能力であるが、詰め込まれる VPS の総量はそれ以上に大きくなる。平均的な利用状況で性能がバランスする見積もり配分したとしてもピーク時にはかなり悲惨なことになるわけだ。

それでも、CPU リソースやメモリは公平に分配しやすいから良い。問題は、ハードディスクの性能(帯域)分配である。もともと (CPU などと比べて) アンバランスな性能の上、RAID などで高性能化しても高が知れている。分離された VPS のインスタンス間で平行にリクエストが発生すれば、性能は悪化する方向で作用する(それぞれ別の領域にアクセするためキャッシュが働き難い)。多くのインスタンスで同時に daily cron の実行が始まったタイミングでエラい目に会う訳だ。

あるミーティングで、VPS を提供する会社の人に直接この辺を質問してみたことがある。
答えとしては、今のところ決め手がなく、インスタンスの再配置でバランスを取る程度と言った話であった。

まあ、結論は、値段相応だよな、と言うところで。